臆病な恋



そこにいたのは……





「真希……」





────小峰さんだった。





「何やってんの?」




その質問に答えられずにいる透斗を見て





「あ、もしかして私、お邪魔?」





と、わざとらしく言う真希。






「……それじゃあ、私帰りますね」




そう言って雪音は2人の元から去った。










……自分の想いも告げられずに。










< 110 / 232 >

この作品をシェア

pagetop