臆病な恋
第二章
2年生
「雪音ー、おはよー!」
声のした方を振り向く雪音。
「おはよ、瑠佳!」
そこにいたのは雪音の親友・瑠佳だった。
「クラス分け、見に行った?」
「行ってない…」
「同じクラスだといいね…!!」
暖かい日差しが心地いい、桜の舞う季節。
雪音たちは無事に進級することができた。
「────瑠佳っ!」
前からやってきたのは瑠佳の彼氏、
前橋博文だった。
「おはよ、博文」
2人は誰が見てもお似合いのカップル
で、学校でも有名なのだ。
「クラス一緒だったよ!」
「え、ほんと!?」
「ほんとほんと!
自分の目で確かめてこい!」
「そだね。雪音、見に行ってこよ!」