臆病な恋
「……隣のクラスみたいだね」
雪音たちは一組、透斗は二組だった。
「…あれから全然話してないの?」
「……………うん」
バレンタインに告白しようと決死の覚悟をしたもの、絶妙なタイミングで小峰さんがやって来て………
結局、告白も話もできずに終わってしまったのだ。
「まあ、バレンタインのお返しも貰えな
かったし、そーいうことなんだろうね」
「…でも、もしかしたら理由が……」
「いいよ、もう。
私はこれから新しい恋を探すんだ!」