臆病な恋



「え? 告白?」



雪音は女子たちの質問にきょとんとしていた。




「え、だってあのシチュエーションは絶対告白でしょ!?」




「春平くんが私に告白?
ないよ、絶対ありえないって!!」




雪音は全力で否定していた。




「じゃあ、何やってたの?」




女子たちは不思議そうに聞いた。





「飲み物買いに行っただけだよ!
場所が分かんなかったから、ついてきてほしかったみたい」



「飲み物?」




他の女子たちは意外な答えに驚いていた。





「てっきり告白だと思ったのに~」


「ちょっと期待しちゃったよ」


「なんだ、そういうオチね」






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