臆病な恋



「おばあちゃん、お家どこ?」




おんぶしながら黒川さんが聞いた。





そんな様子を学生や大人たちは見て見ぬ
振りで通り過ぎていく。



しまいにはクスクス笑いながら通り過ぎるやつまでいた。





それなのに黒川さんはおばあちゃんを助けようと一生懸命だった。



遅刻して怒られるのも分かっていて、だ。



周りから笑われても止めようとしなかったのた。








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