臆病な恋



「すいませーん、以後気をつけまーす」




俺と黒川さんは反省の言葉を言って職員室をあとにした。





「…何で黒川さんはあのおばあさんを
助けたの?」





気になっていたことを本人に聞いてみた。





「何でって…」




少し間をおき、




「困ってる人がいたら助けるでしょ?」






首を傾げ、不思議そうに俺を見てきた。







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