臆病な恋



ピ――ッ




終了の合図が鳴り響く。




勝ったのは…雪音たちだった。




「やったね瑠佳!」



「雪音すごかったよ!」




周りが困惑するほどお互いを褒め合っていた。




雪音は透斗の方をちらっと見ると



「「………!」」




お互い目が合い、微妙な雰囲気が流れる。




「…あの、ありがとうね」




雪音はアドバイスのお礼を言った。




すると透斗が




ポンッ




と、雪音の頭に手を置き





「………!?」




優しく撫でたのだ。





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