臆病な恋



「ぶっちゃけ蒼太くんのこと、どう思ってるの?」





瑠佳に聞かれ、少し言葉に詰まった。





「…今は大切な友達だよ」





正直に答える雪音。


そんな雪音を見て、




「そっか。蒼太くんのことはゆっくり考えていけばいいよ」





瑠佳は雪音の気持ちを察し、穏やかに言った。






「──じゃ、委員会に行ってくるね」





「いってらっしゃい」




瑠佳は手を振って帰っていった。






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