臆病な恋




「──ほとんどのクラスが集まったんで始めるぞー」






そう言って、関川は淡々と進めていく。





「…黒川さん、プリント見える?」





隣にいる透斗が聞いてきた。




「う、うん。全然見えるよ!」





しどろもどろになりながら答えるのが雪音の精一杯だった。






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