臆病な恋
「そろそろ暗くなるから帰るか」
その一言でお開きとなった。
「じゃ、またな~」
「バイバーイ」
そう言って智史と紗奈絵は帰っていった。
「…あいつらもう付き合えよな」
「ほんとね」
智史と紗奈絵の後ろ姿を見ながら雪音と
話していた。
帰りは智史が紗奈絵を家まで送り、
俺が雪音を送る、という風になっていた。
システムというか…自然とそうなった。
あの2人が俺の気持ちに……
雪音が好きだと気づいているから。