臆病な恋



俺の告白に驚いてると顔を見なくても
分かる。





「俺なら…雪音を泣かせないよ」




「………」




「雪音を守りたいんだ」




「…私、竜吾さんのこと忘れられないと
思うよ?」




「いいよ、それでも。
…俺が忘れさせてやるから」




それから俺たちは付き合い始めた。






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「あ、かき氷食べたい!」




俺と雪音は町内の夏祭りに来ていた。




「ははっ、食べ過ぎんなよー」




「────…っ!」




雪音の体も表情も強ばるのが分かった。



視線の先にいたのは……






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