臆病な恋
「…そう言ってくれてありがと、雪音。
俺、ちゃんと前向くから…だから、俺の
ことフってくれないか?」
雪音はコクリと頷き、
「私、他に好きな人がいるから…蒼太とは付き合えない。ごめんなさい」
でも、と雪音が付け足す。
「これからも、こんな私だけど仲良くしてほしい…です」
雪音の言葉を聞き、ホッとしたように蒼太は笑った。
「こちらこそ、仲良くしてください」
そして2人はお互いの顔を見合わせながら思わず笑い出した。