臆病な恋
足がすくんで動けなかった。
まるでカップルのような会話……
「じゃ、俺行くわ。
春休み、どこ行くか考えておけよ?」
「うん!!」
竜吾さんの足音が遠ざかっていく。
「…小春ちゃん?」
後ろから小春に声をかけた。
「は、はい?」
さっきもらっていた第二ボタンを慌てて隠した。
「……竜吾さんと付き合ってるの?」
小春は固まったままだった。
「いつから付き合ってるの?」
すると、いきなり小春は泣き出した。