臆病な恋



キョロキョロしながら




「私、声に出してた!?」 




瑠佳は頷いた。




「そんなに好きなら告ればいいじゃん」




「でで出来る訳ないでしょ!!」




そーいえば、と瑠佳は思い出す。




「フォークダンス、もしかしたら踊れる
かもよ?」




「んー…そうかなぁ?」





高島くんと踊れたら……





想像するだけでにやけてしまった。





「高島くんと踊れたらなぁ……って、
思ってるんでしょ?」




「え、また声に出てた!?」




雪音は口を押さえた。





「いや、顔に書いてあるから」







< 33 / 232 >

この作品をシェア

pagetop