臆病な恋
キョロキョロしながら
「私、声に出してた!?」
瑠佳は頷いた。
「そんなに好きなら告ればいいじゃん」
「でで出来る訳ないでしょ!!」
そーいえば、と瑠佳は思い出す。
「フォークダンス、もしかしたら踊れる
かもよ?」
「んー…そうかなぁ?」
高島くんと踊れたら……
想像するだけでにやけてしまった。
「高島くんと踊れたらなぁ……って、
思ってるんでしょ?」
「え、また声に出てた!?」
雪音は口を押さえた。
「いや、顔に書いてあるから」