臆病な恋
無事に騎馬戦も終わり、
透斗の活躍を雪音は密かに喜んでいた。
「残るは…フォークダンス、か」
「雪音、並ぼ!」
瑠佳に促され、渋々行った。
もともと、男子とはなかなか話せない性格らしく、本当に親しい男子としか話せない。
蒼太とかなら平気なんだけどな…
フォークダンス中、そんなことを
考えていた。
何回か相手が変わり、次の相手に移ろうとした瞬間
「……っ!!?」
雪音は驚いた。
なぜなら、次の相手が
透斗だったから。