臆病な恋
体育教官室に行くには体育館の中を
通らなければならなかった。
体育館に入ると蒸し暑かった。
すご…夏休みまで部活か……
一生懸命やっているところを見て
1人で感心していた。
その時、
「いてっ!!」
何かが頭に当たった。
当たったものを拾うと、
バドミントンのはねだった。
「すみませーん!」
この声、聞き覚えが……
後ろを振り向くと、そこにいたのは…
「高島くん!!」
「あれ、黒川さんじゃん」
部活中の透斗だった。