臆病な恋
「…教科書忘れたときに見せてもらったんたけど、その……笑顔が可愛いなって…」
瑠佳は照れながら言った。
「そっか、そーだったんだ!
私、瑠佳の応援するよ!!」
「…ありがと」
瑠佳は少し嬉しそうな顔をしていた。
「じゃー、このシート出しちゃお…」
瑠佳がシートを出そうと後ろへ下がった。
……すると
ドンッ!!
「あ、ごめんなさい」
瑠佳はぶつかった人に謝った。
「あ、ごめん」
驚いた顔をする瑠佳。
なぜなら、そこにいたのは…
前橋博文だったのだから。
博文はそのまま去ってしまった。