臆病な恋
「あの…私、リーム回しやったことないんですけど…」
と、正直に言うと
「じゃー、俺が教えるよ」
「え、でも大変だと思うし…」
「大丈夫!
まあ、何とかなるだろ!」
こんな感じで私は竜吾さんとリーム回しの特訓をすることになった。
「雪音、こう!」
竜吾さんは本当に練習につき合って
くれた。
だけど、私の不器用ぶりと言ったらもう…
「う、わぁぁぁ!!」
30分くらい前から練習しているが、
失敗ばかりで一向に出来る気配がない。
すると、竜吾さんが立ち上がり、
少し離れたところにいた1年生の男子のところへ行った。
「………?」