臆病な恋
どーしたんだろ…と思っていると
「お前、調子悪そうだから保健室に行った方がいいぞ?」
そう言って、その男子を保健室に連れて行った。
よく気づいたな…と感心した。
そーいえば、さっきも荷物を運んでいた子の代わりに持って行ったり、
校庭整備も率先して手伝ってたし………
あの先輩、結構周りを見てるんだな…
ん……?
私は何か違和感を感じた。
“尊敬”とは少し違うようなこの感情…
よく分からない感情について考えながら練習していると、いつの間にかリーム回しが出来ていた。
「雪音、出来てんじゃん!!」
保健室から帰ってきた竜吾さんが驚いていた。