臆病な恋



「うん、ほんと………って」





急に雪音は青ざめた顔で透斗を見た。





「あれ、私たち何分くらいここにいた?」




「んー…20分くらい?」




「ご、ごめん!
こんなことで時間潰させちゃって…」





慌てる雪音を見て透斗は




「大丈夫だよ、俺が勝手に座ってた
だけだし」




「う……でも……」




「じゃあ!」




透斗は雪音の言葉を遮り、




「じゃあ、今度家の店でケーキ買ってよ。それでいいじゃん!」







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