臆病な恋
「あ、そーだった」
瑠佳に言われ気づいた雪音。
「アホか」
瑠佳は呆れてため息を付いた。
「…にしても、瑠佳、本当によかったね」
「雪音……!」
「私、今…父親の気分を実際に味わって
いるかのようだよ!」
「雪音………」
すると、雪音と瑠佳の会話を聞いていた
博文が急に笑い出した。
「え、どーしたの?」
「あ、笑い茸でも食べたとか?」
「雪音、ちょっと黙ってなさい」
そんな会話を聞いて余計笑い出した博文。