臆病な恋
落ち着いた博文が
「いや、2人の会話がすげぇ面白くてさ
なんかヤキモチ妬いちゃった」
博文の言葉に瑠佳は顔を赤くする。
「なんだ、普通にラブラブじゃん」
と、雪音がからかった。
「じゃ、私は先に帰るね」
雪音がかばんを持ち、帰ろうとすると
「あ、黒川さん!」
博文が雪音を呼び止めた。
「ん?」
「クリスマスイブ、3人で過ごさない?」
「え、せっかくのイブなのに…」
「うん、でも3人の方がにぎやかで
いいんじゃないかって」
瑠佳の方を見ると頷いていた。
「クリスマスイブに、カラオケに行こう
って話になったんだけど」
いいよね、と雪音に尋ねた。