臆病な恋



「……………」




透斗は切れた携帯を見つめていた。





黒川さん…なんでクリスマスイブに博文と一緒にいるんだろ…



つき合ってる…とか?



ああ、でも




「俺には関係ない、か…」




透斗は誰にも聞こえないように呟いた。




「透斗ぉ、早くぅー!」




甘えた声が透斗を呼んだ。




「はいはい…」




はぁ、と透斗はそっとため息を付いた。








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