臆病な恋
4時間も続いたクリスマス会はやっと
終わりを告げた。
「紗奈絵、冬休み遊び行くね」
「うん。じゃ、また連絡するね」
そう言って、雪音は紗奈絵と別れた。
他の同級生たちとも一言二言交わし
別れた。
「おい、雪音!」
後ろから声を掛けられ、振り向いた。
「蒼太? なに?」
「俺も同じ方向だから」
「うん、そうだね?」
「…だから送るってこと!!」
「ああ、そーいうこと!」
雪音はやっと理解したようだった。