殺戮都市
靴を履き替えて、準備を整えた俺達は非常階段に向かった。
フードコート……誰かがいるとしたらこの場所で、案の定数人の人間が長椅子に横になっている。
非常階段は、その隣にあるのだ。
仕切りがあるから見付からないように移動は出来けど……。
「中央のエスカレーターとエレベーターは使えない。となるとあの非常階段しかないわけだが。ここに人員を置かないはずがない」
真剣に考える姿も、この服のせいで可愛く思えてしまう。
……って、何考えてるんだ俺は。
今はそんな事を考えてる場合じゃないだろ。
「中央から行った方が良いですか?どうせ見付かってしまうなら」
一階の警備が手薄な理由が今になって分かった。
デパートの入り口を固めれば、ここにキングがあると言っているようなものだ。
そして、侵入出来ないと思えば敵はすぐに撤退する。
だけど、二階を固めれば……敵が撤退するまでに囲ってしまう事だって出来るのだ。
迂闊には動けないけど、動かなければ分からない。
恵梨香さんは余裕があるようだけど、どうすれば良いか分からないこの状況に、俺は早くも撤退したいと思うようになっていた。
フードコート……誰かがいるとしたらこの場所で、案の定数人の人間が長椅子に横になっている。
非常階段は、その隣にあるのだ。
仕切りがあるから見付からないように移動は出来けど……。
「中央のエスカレーターとエレベーターは使えない。となるとあの非常階段しかないわけだが。ここに人員を置かないはずがない」
真剣に考える姿も、この服のせいで可愛く思えてしまう。
……って、何考えてるんだ俺は。
今はそんな事を考えてる場合じゃないだろ。
「中央から行った方が良いですか?どうせ見付かってしまうなら」
一階の警備が手薄な理由が今になって分かった。
デパートの入り口を固めれば、ここにキングがあると言っているようなものだ。
そして、侵入出来ないと思えば敵はすぐに撤退する。
だけど、二階を固めれば……敵が撤退するまでに囲ってしまう事だって出来るのだ。
迂闊には動けないけど、動かなければ分からない。
恵梨香さんは余裕があるようだけど、どうすれば良いか分からないこの状況に、俺は早くも撤退したいと思うようになっていた。