殺戮都市
反逆者
俺は葉山に殺された。
手も足も出ないとは正にあの事だろう。
目を覚ますと、そこは俺が最初に死んで目覚めた場所で……南軍の陣地に戻されてしまったのだと理解した。
今回は、迎えてくれる人はいない。
新崎さんは死んでしまったし、奈央さんや明美さんがどうなったのかも分からない。
そして……恵梨香さんは大丈夫なのか。
「また……行かなきゃ」
もう一度行って、葉山に勝てるとはとても思えないけれど、せめて恵梨香さんを助け出したい。
まだ本調子に戻っていない身体を起こして、俺は部屋を見回した。
相変わらず生きているか死んでいるか分からないような人達が壁にもたれて座っている。
酷い拷問を受けたりしたんだろうな。
そんな事を考えながら部屋を出て、いつか新崎さんと見た、この街が見える窓際へと歩いた。
「俺がいた場所は……あそこか?こうして見ると近いのに……」
あのデパートに行く為には、また怪物がいる中央部を通らなければならない。
フウッと溜め息を吐き、俺はエレベーターへと向かった。
早く駆け付けたいのに、また死ぬかもしれないという想いが俺の足取りを重くしていた。
手も足も出ないとは正にあの事だろう。
目を覚ますと、そこは俺が最初に死んで目覚めた場所で……南軍の陣地に戻されてしまったのだと理解した。
今回は、迎えてくれる人はいない。
新崎さんは死んでしまったし、奈央さんや明美さんがどうなったのかも分からない。
そして……恵梨香さんは大丈夫なのか。
「また……行かなきゃ」
もう一度行って、葉山に勝てるとはとても思えないけれど、せめて恵梨香さんを助け出したい。
まだ本調子に戻っていない身体を起こして、俺は部屋を見回した。
相変わらず生きているか死んでいるか分からないような人達が壁にもたれて座っている。
酷い拷問を受けたりしたんだろうな。
そんな事を考えながら部屋を出て、いつか新崎さんと見た、この街が見える窓際へと歩いた。
「俺がいた場所は……あそこか?こうして見ると近いのに……」
あのデパートに行く為には、また怪物がいる中央部を通らなければならない。
フウッと溜め息を吐き、俺はエレベーターへと向かった。
早く駆け付けたいのに、また死ぬかもしれないという想いが俺の足取りを重くしていた。