殺戮都市
ダメだ、ダメだダメだダメだダメだダメだダメだ!!
強くなって余裕だと思っていたけど、まるで歯が立たない!
葉山みたいな強いやつがこの街にはいるのに、どうして誰もバベルの塔を目指さないか、どうして誰も中央部を抜けて他の軍に侵攻しないのか、その理由が分かった!
こんなやつがいたんじゃ、殺されてしまうのが分かっているから誰も行かないんだ!
必死に走っている俺の背後から、タタッ、タタッと地面を蹴る音が聞こえる。
振り返ったらその分逃げるのが送れる!
だけど、その足音はすぐ後ろまで迫っていて……。
チラリと背後を見た俺は、既に槍を構えて左後ろにいた怪物と目が合ってしまったのだ。
「う、うわあああああっ!!」
このまま走っても、止まっても、槍の餌食になってしまう。
どうする、どうする!?
この状態からあの槍を防がなければ死ぬ!
そう感じた俺が咄嗟に取った行動。
腕の振りに合わせて、身体を半時計回りに回転させて怪物の下から槍に目掛けて斬撃を放った。
日本刀は槍を上方に弾き、何とかこの攻撃で殺される事は回避出来たけど……。
バランスを崩して地面に三たび転がった俺は、左腕を押さえた。
強くなって余裕だと思っていたけど、まるで歯が立たない!
葉山みたいな強いやつがこの街にはいるのに、どうして誰もバベルの塔を目指さないか、どうして誰も中央部を抜けて他の軍に侵攻しないのか、その理由が分かった!
こんなやつがいたんじゃ、殺されてしまうのが分かっているから誰も行かないんだ!
必死に走っている俺の背後から、タタッ、タタッと地面を蹴る音が聞こえる。
振り返ったらその分逃げるのが送れる!
だけど、その足音はすぐ後ろまで迫っていて……。
チラリと背後を見た俺は、既に槍を構えて左後ろにいた怪物と目が合ってしまったのだ。
「う、うわあああああっ!!」
このまま走っても、止まっても、槍の餌食になってしまう。
どうする、どうする!?
この状態からあの槍を防がなければ死ぬ!
そう感じた俺が咄嗟に取った行動。
腕の振りに合わせて、身体を半時計回りに回転させて怪物の下から槍に目掛けて斬撃を放った。
日本刀は槍を上方に弾き、何とかこの攻撃で殺される事は回避出来たけど……。
バランスを崩して地面に三たび転がった俺は、左腕を押さえた。