殺戮都市
中川が言っている事は、恵梨香さんが言っていた事だ。


そうするしかないと分かってはいるけど、現実的に考えて難しいのだろう。


だから、どうすれば良いか必死に考えて、答えを求めているんだ。


「出来ればもう少しメンバーが欲しいんだけどな。戦いになっても心配しなくても良いようなやつが」


「……何人かは私が集められるけど、あなた達には好意的ではないかもしれないわよ?それでも良いなら集めてみるけど」


大山田が集められる人間か……好意的ではない戦えるやつらと言ったら、松田の部下だったあいつらか。


もしもその中に木部がいたらどうしよう。


南軍で戦って首を刎ね飛ばしたから、絶対俺には協力してくれないだろうな。


そんな事を考えている俺の前で、大山田が端末を取り出して通信機能を起動させる。















「……あ、木部ちゃん?シェリーだけど」

















ピンポイントで木部かよ!


もっと他にもいただろ!


鞭使うやつとかさ!


「そうそう、北条ちゃん達とね。……え?プリティボーイもいるわよ?」


絶対に来ないよこれ。


俺がいるかどうか確認したくらいだからさ。
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