色のない世界
「…」

「何で無視すんだよ?」

「別に…お前は何が望みなんだ?」

「望み?何が?」

「何かしてほしくて、俺に近づいたんだろ?俺に寄ってくる奴はみんなそうだ」

そう言うと、拓は無言のまま立ち上がり

「俺は、同情されるのは嫌いだ。帰る」

とだけ言って帰っていった。

同情?そんなものした覚えがない。

何だよ、変な奴。


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