色のない世界
中学二年のある日――

いつもように、他校の生徒の喧嘩を買った。

ボコボコにした後に

「バカじゃねーの?俺に勝とうとか百年はえーよ」

そう吐き捨てると

そいつ等は、逃げるように去って行った。

「拓!今日も楽勝だったな」

「そうだな。さっ、帰ろうぜ」

「おうっ!」

この時の俺達は、三日後に起きる出来事なんて考えてもみなかった。

今思えば、今まで無事だった事が奇跡に近い事なのに…


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