色のない世界
「琉っ!」

拓が俺を呼んでいる。

だけど、その声に反応したのは、俺じゃなくて、リーダー格の少年だった。

「お前、さっきからうるさいっ♪黙れっ♪」

そう言って俺の目の前で、拓の脇腹をえぐるように刺した。

拓の体は地面へと真っ直ぐ倒れて、それを見た正常な奴等は、逃げ出した。

辺りに血が広がる…

真っ赤な真っ赤な血が…


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