色のない世界
―――――――――――

一方、倉庫の友香は、目を覚ましていた。

「んっ…あれ」

動こうとして、椅子に縛られている事に気付く。すると

「あっ、起きた〜?」

と気が抜けるような声で男が話し掛けてきた。

「…誰?」

「名前は秘密っ!」

「でも、今からやる事は教えてあげる」

「それはね…」

「…一人づつ話したら?」

「…それも、そうだなぁ」

「ってか、やっぱりさっきの子に似てる〜」

「だなっ、だなっ!」


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