色のない世界
「ふ〜ん。じゃ、さっきの言葉に嘘はねーんだ?」

「…っ」

「調度よかった。俺もお前好きなんだ」

「えっ…」

琉を見た瞬間、唇が重なって、余計に恥ずかしくなって俯いた。

「ごちそうさまっ。これから、よろしく。モカちゃん」

そう言って、いつもの余裕の笑みだった。

「ごちそうさまなんて、いやらしい言い方しないでよ!」

「いやらしいって、思う方がいやらしいんじゃないですか〜?」

「もぉ、うるさいっ!」


.
< 228 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop