色のない世界
二日後、約束の日は直ぐにやってきた。

学校の玄関を出ると、大きく手をふる浅井さんが見えた。

「友香ちゃーん!」

子供みたいに、一生懸命に私を呼んでいる。

この前、女の子に囲まれて苦労したことを忘れたんだろうか?

あんな事したら目立つのに…。

私は急いで駆け寄って車に乗った。それにつられるように浅井さんも車に乗り込んだ。


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