恋バナ
ウェイターは、特に動じることもなく、

『少々お待ち下さい。』
というと、伝票を取りに戻っていく。






さすがプロだねー…。


駅ビル近くでさっきの若いカップルを通り過ぎてから、
【日焼けしない場所】
と、なんだか疲れて
【ゆっくり座れるイス】を探していたら、駅ビルから少し坂道を上がったところでレストランを見つけた。

広々した木のテーブルと、白の大きめのソファーが目に入った瞬間に、私の足はそのレストランに向かっていた。

案内された席の隣には既にくだんの男女がいて、今まで、オーダーを済ませて暇だった私はその様子をまたちゃっかり観察していたのだ。


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