サヨナラと秘密を用意して。


お風呂から出てきて平常心を取り戻したあたしは
春ちゃんの元へ向かう。

食事が少し残っている。

「もう、片付けていいの?」

「あおちん帰ってこない間にお菓子食べちゃったから全部無理だった」

「そっか。ごめんね」

「俺、こそごめん」

「いいよ、あおが悪かったから」

食事を片付けて、携帯をサイレントにして寝る準備をする。
あたしは寝る時はサイレントにしてしまう。
寝ている時にメールや電話が鳴ってうるさいからだ。

「春ちゃん、仲直りのエッチしよ?」

春ちゃんは、隅から隅まで愛してくれる。
クタクタになる程に。
それでどれだけ心配させていたのかがわかって胸が苦しくなる。

「あおちん、シャワーは??」

「もう動けないから今日はこのまま寝たい...」

「あらまぁ」

と笑われる。
春ちゃんの機嫌は直ったようで一安心した。



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