サヨナラと秘密を用意して。


翌日来た、陸。

最初から、体調が悪いんだ、と言っておいた。
陸は心配そうに動こうとするあたしを、

「いいよ、座ってなよ。俺がとってっくるから」

と、もう自分の家のように勝手がわかっているうようで、
欲しいものを取ってきてくれる。

「あお、その分じゃ、ご飯も食べてないでしょ??」

「まぁ...」

「すぐそこのコンビニであおが好きなおでん買ってくるよ」

「ありがとう」

陸がいない間に鎮痛剤を飲む。


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