貴方の声が聴きたくて~Your Song~
翔太side

蒼生が寝室に行ってから静かになった




「なぁ、翔太。タバコすっていーか?」

「珍しいね、聞いてから吸うなんて」
いつもは、すぐに吸うくせに

「なぁに、笑ってんだよ!」

「痛っ!デコピンすんなよな!」




相変わらず兄さんのデコピンはいたい


そっから、少ししての時だった
兄さんがその言葉を言ったのは・・









「翔太、俺達はさ、幸せを望んじゃいけねぇのかな?」


「翔っ!!!!」
久しぶりに兄さんを呼び捨てにした、久しぶりこんな大声をだした









それは兄さんがさっき言った言葉は僕達の中で禁句になっていたから・・・・


「っ、悪ぃ」

「いや、こっちこそごめん。大声出して」

「お互い様だなっ!」

こんな暗い話の後に、明るくできるのは兄さんの良いところだと思う






「蒼生ちゃん、家大丈夫なのか?」

「あ、蒼生は僕ん家に住む事になったよ」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

「ちょっ、兄さん煩い、蒼生が起きるよ」

「あ、悪い」

蒼生、大丈夫かな?

起きてないかな?
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