フシギな片想い
朝のプランを練っていると、真っ暗じゃないと眠れないと言う真央が電気を消した。
沈黙が訪れる。
目を瞑ってみたけれど、久しぶりに怒ったせいか興奮していたみたいで、なかなか眠くならない。
胃の辺りに鈍い痛みが続いているせいもあった。
薬が効くまで時間が掛かる。
まいったなとため息を吐き、暗闇の中でぼんやりと浮かぶ白い天井を眺めていた。
私の部屋とは違う天井。
床で眠る真央がゴソゴソと動いたので、もしかして起きてる?と思った私は、
「真央」と声を掛けた。
声を掛けても無言だったので、寝ちゃったのかと残念に思った所で、「何?」と不機嫌そうな声が返ってきた。
「眠い?」
「あんまり」
そりゃそうだよね。毎日、夜更かししてるんだから。
「少し話てもいい?」
「勝手にすれば」
短い会話の後で、私は寝返りを打った。暗闇の中で、テーブルの下辺りに横になった真央の影が見えた。