フシギな片想い
「真央?」
「寝ちゃったの?」
訊けども、真央は無言のままだった。
どんなタイミングで眠りに落ちるんだ・・・でも、
「少なくても私は真央にすごく助けられてるよ。心の中を話せるのは、真央が初めてだったから・・・ありがとう。そしてこれからもよろしく。じゃあ、おやすみ」
寝ちゃってる真央にだったら、素直な感謝が言えた。
スースーと規則正しい真央の寝息が聞こえてきた。
掛布団を頭まで被り、私も、もういい加減寝ないとと目を瞑る。
お腹の鈍い痛みはいつの間にか消えていた。
いつか私に差し出してくれたパーカーと同じ、真央の匂いが私を包んだ。