フシギな片想い
相手が笑顔なので、私も笑顔を作ろうと頑張ってみたものの、ぎこちない薄っぺらい笑みが張り付いただけだった。
児玉玲央。
私は彼を知っている。
もっと言ったら、初めましてなんかじゃない。
ドクドクと鼓動が早くなっていくのか自分で解った。
この音が隣のママに聞こえないように、私はゆっくりと深呼吸をした。
吸って____吐いて_____。
気持ちを落ち着かせる前に次の衝撃が来た。
「美雨には今まで、黙っていてごめんなさいね_____実はね、ママ、玲央さんと再婚しようと思ってるの____」