フシギな片想い
まとめてみました。~2人が付き合うまで~ by中瀬美雨
児玉玲央(当時22)新入社員が研修会にて、中瀬晴美(当時39)に出会う。
当時、ママは研修会で新人の教育を任されていた。
玲央さんは、仕事が出来て、新人にも熱血指導をするママに強い憧れを持つ。
同時に飲み会の席ではみんなを盛り上げて、周りにもよく気が利くママを見て、ギャップの差にいつの間にやら、フォーリンラブ。
憧れの上司なのに・・・歳が離れているから・・・僕なんて、新人で仕事も出来ないし、認めて貰う方が先決だ。
玲央さん、悩む。
やっと環境にも慣れ、仕事も楽しくなって来た所で、ママが独立のため、会社を退社することを耳にする。
送別会の後、思い切って告白。
最初はあしらわれるものの、その後何度もアタックし、ママも玲央さんが気になる存在になって、告白を受け入れた。
____今日に至る。
「玲央さんって一途なんですね。いいなぁ、私もそんな風に誰かに思われたい」
芽衣子はキラキラと目を輝かせながら、玲央さんを見ている。
玲央さんは照れながら、ワインを口にした。
お酒が回って、少し饒舌になってるのかもしれなかった。
「ゴメン、ちょっとトイレ」とふらりとしながら、玲央さんは席を立った。
「大丈夫、芽衣子ちゃんって元気でかわいくて、すごく魅力的だもの!きっといい人、見つかるわ!」
ママがぐっと芽衣子の肩を抱き、励ます。声の感じが大きくなって、これは完全に酔っ払っている時のママだ。
「ちょっと、ママ、今日はお酒その位にしといたら?」