心の声

「いえ、私の力ではありません

むしろ、あなた自身が

奇蹟を呼び込んだのでしょう

では、

まいりましょう」


真唯は自分から

手を差し出した

真っ暗闇の中

触れたその手は

びっくりするほどに

やさしい

感触だった
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