心の声

「めっちゃ嬉しい事あったんよ~」

あっ!

それは、まさに昨日の

2年4組の教室での

愛子の第一声だった

(よおし・・みんな私を見てる)

それも愛子の声だった

え?

昨日、愛子そんなこと言ったっけ?

「実は〜勇二に告られたあ」

勇二は少し前に転校した

愛子が好きだった男子だ

きゃあ~!!愛子!やったね!

みんながびっくりした

(よかった・・みんな信じてる)

またしても聞き覚えのない

愛子の声だった

「まあ、いろいろあったけど~

そういうわけで、勇二は私のもの」

愛子はにこりと笑った

真唯の記憶はそうだったが

そこにいる愛子は

とても悲しそうな顔をしていた


「昨日の愛子さんとだいぶ

ちがいますね」

その人が言った



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