心の声

「真唯さん、違う部屋に

行きましょうか?

リクエストがあれば

お聞きしますよ」

真唯は複雑な想いで

正直、困ってしまった

「これ以上、見たくない

そう、思われたようですね

先ほどここは異次元と

説明しました

身近だと申したのは

私達の心の声の世界

つまり、私達とつながった世界

と言うことです」


そう、ここでは心の声が

すぐに伝わってしまう

真唯はちょっと考えて

つぶやいた


去年亡くなった、おばあちゃんに

もし、会えるなら会ってみたいです

「承知いたしました

では、おばあさまが亡くなる

3日前の部屋に

行ってみましょう
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