心の声
真唯はドキドキした
もう、心の声のことなど忘れて
おばあちゃんに会える喜びで
いっぱいになった
2013年・6月3日
「さあ、開けてください」
そこは、懐かしい
おばあちゃんのいた部屋だった
あの日のとおり
おじさん、おばさん、
おばあちゃんの兄弟
ご近所さんや
おばあちゃんの友達がいた
みんなでおばあちゃんの書いた
墨絵や短歌を見せてもらっていた
もう、数日の命と聞いて
大勢、集まった日だ