心の声
たしか、ドロボーは捕まらず
逃げられたと言ってた
幸い、台所に置いてあった
現金3万ちょっとを
盗まれただけだったと・・
必死に逃げるドロボーの姿が見えた
やさしい表情だった
(おばさん、ごめんなさい・・
ほんとに、ごめんなさい
許してください
いつか、必ず返します)
え~!!
真唯は目を疑った
それは
おとうさんのお兄さんの息子
親戚の啓くんだった
高校を卒業しても
就職が決まらず、おばさんが
困っていたとおかあさんが
言っていた気がする
今はコンビニの店長さんになり
毎年、暮れになると
我が家にカニやメロンや
おいしいものをたくさん送ってくれる
そうだったんだ・・