恋の神様はどこにいる?
☆見習い巫女誕生!?
「婆ちゃん、コイツに巫女の衣装着せてやって」
志貴のその一言に、目をパチクリさせて立ち尽くす私。
部屋の中にはひとりのお婆ちゃんがいて、私のことをニコニコと笑いながら見ていた。
「おや、志貴。この子はどこの子だい? 可愛い子だねぇ。もしかして、志貴の良い人かい?」
「婆ちゃん!! ゴチャゴチャ言ってないで、早く頼むよ」
「照れちゃって、志貴もまだまだ子供だねぇ。はいはい。じゃあお嬢ちゃん、こっちに来とくれ」
「は、はい」
今度はお婆ちゃんに手を引かれ、ひとつ奥の和室へと連れて行かれた。
私は一体、何をされるの? さっき志貴は『巫女の衣装着せてやって』って言ってたけれど。
私に巫女の衣装を着せて、どうするつもり?
ま、まさか!!
アブノーマルなプレイを強要するんじゃないでしょうね?
“巫女プレイ”
そんな言葉が頭に浮かび、ブルブルと頭を振っては拭い去る。
エッチができない女の子に、さすがの志貴もそんなことはしないよね?
うんうんとひとり頷いていると、ちょんちょんと背中を突かれた。
「何突っ立ってんだい。ほら、さっさと脱いで」
「へ? 脱ぐ?」
「当たり前だろ。脱がなきゃ着替えができない」
そりゃそうだけど。なんで私が巫女さんなのかしら?
でもまあ巫女さんの装束は一度着てみたかったし、コスプレだと思えばそれも悪くない。
潔く服を脱ぎ下着姿になると、お婆ちゃんの前にドンと立った。