☆You☆
「尚…思い出したのね 悠太のことを」
母は リビングの棚を
片付ける手を止めて
私を見て そう言った
「お母さん…悠太は 悠太はどこ」
頭が真っ白になって
その後 パニックになって
涙が止まらなくて 悠太の顔が
浮かんで
あなたのことが
恋しくて 恋しくて 恋しくて
今すぐ あなたのその
優しいあたたかい腕のなかに
飛び込みたい
悠 あなたのことを愛してると
あなたの顔を
あなたのその目を見て
悠だけを愛してると 伝えたかった