☆You☆

でも こんな時でも
私の目の前には 違う光景が広がる



あの日

小学校6年生のクリスマス会の帰り道


真剣な顔で
好きだと言ってくれた 悠太の顔


「中学に行っても ずっと好きでいてね」


あの日 指切りした 悠太との


ふたりの約束



私は 自分の右の小指を
左手で 握りしめながら 言葉を切り出した


「好きな人がいます ごめんなさい…」

私には 悠太しか 見えない
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